ここがポイント! 職務経歴書の書き方ガイド

ここがポイント! 職務経歴書の書き方ガイド

職務経歴書は、応募の際に、履歴書とセットで提出するケースが多くあります。
ただ、転職が初めての場合は、職務経歴書をどのように記載すればよいかに頭を悩ませることが多いと思います。
このページでは、職務経歴書の役割、具体的な項目ごとの書き方などを紹介していきます。
また、職務経歴書のテンプレートもご用意しています。

1.職務経歴書の役割

職務経歴書には、応募者がこれまでにどのような仕事に携わり、どのような経験や技能(スキル)を持ち、それをどう活かすことができるかを採用担当者に伝える役割があります。
重要なことは、面接を受ける会社にあったアピールできる経験・実績を多く記述することです。そして、具体的な数字があると、さらに説得力が増し、面接でのやりとりを想定することも大事です。
一般的には、A4縦サイズで1~2枚(多くても3枚)にまとめます。
職務経歴書と履歴書の違い
履歴書は、あらかじめ決まったフォーマットに記載することがほとんどで、学歴や職歴などを記載します。それに対して、職務経歴書は、これまで携わってきた仕事や経験・技能(スキル)などを記載し、実務能力をアピールします。また、履歴書と違って、決まったフォーマットがないので、オリジナリティーが発揮できる書類です。

2.職務経歴書の項目別書き方サンプル

職務経歴書画像1
  • 職務内容は自分で挙げた成果があれば一緒に記載する
    • 携わってきた業務やプロジェクトなどの名称を記載します。
      例えば、「大手医療機関の基幹システム開発」と見出しを記載し、「開発費10億円」「工期3年」「システムの企画から設計などの統括を担当」など、職務内容などの詳細を記載します。
      また、その中で自分がどのような成績を収めたかも重要なアピールとなります。
➀【作成日・名前】提出日を明記する!
  • 右寄せで、作成年月日と名前を記載します。
➁【職務経歴概要】
  • 職務経歴書の概要を記載します。あまり詳細に記載しないようにします。
  • 「どんな経験(キャリア)があり、何ができるのか」の要約を記載し、経歴を採用担当者に伝えやすくするために記載します。
  • 文字数は200文字程度(3~4行)で記載します。
  • 3~4行で簡潔に記載する
    • 一般的には、「3~4行程度」が読みやすいと言われています。
    • 長文になりがちですが、採用担当者に読んでもらうことが重要ですので、簡潔さを意識してください。なお、長文になると、マイナスの印象を与えてしまうことがあるので注意が必要です。
    • 短い文章にまとめるには、「事実のみを記載すること」がポイントです。意気込みなどを記載すると長文になってしまいますので、売上実績などの数字(事実)を中心に記載してまとめます。
➂【職務経歴詳細】
  • 職務経歴書の中で「職歴」は、特に重要な項目です。
  • 在籍してきた会社で会社の勤務期間、業務内容、または、収めた成果などを詳細に記載します。
  • 職歴は、面接でもよく質問される項目です。採用担当者は、あなたの適性を見極めるため、「その会社で、どんな役割が任され、どんなスキルを身につけたのか」といった点を確認します。
  • 自分の過去の経験や仕事内容などをしっかりと振り返って、アピールできる職歴を作ることが大事です。そうすることで、面接を有利に進められるようになります。
  • 勤務先企業は箇条書きで端的に
    • 過去に勤めていた会社、在職中の会社に関する情報を記載します。
    • 基本的には、会社のホームページやパンフレットなどの会社概要の内容をもとに記載します。
      (主な記載内容)
      企業名、在籍期間、事業内容、従業員数、資本金、売上高、上場・非上場(非上場の場合はあえて明記する必要なし)など
  • 職務に携わった期間は詳細に明記する
    • 左側に記入するケースが多いです。
      例えば、「20xx年3月~20xx年4月」のように、期間が分かりやすいように月単位で記載します。
  • 所属部署・役職は異動歴も記載する
    • 異動歴に関しては、配属になった部署名や課名を記載します。
      例えば、「第一営業部 大阪本社 第2チーム 配属」のように、詳細に記載します。
    • 昇進歴に関しては、「第一営業部 大阪本社第2チームリーダー昇進」のように、部署名の後に「役職・昇進」を記載します。
  • 職務内容は自分で挙げた成果があれば一緒に記載する
    • 携わってきた業務やプロジェクトなどの名称を記載します。
      例えば、「大手医療機関の基幹システム開発」と見出しを記載し、「開発費10億円」「工期3年」「システムの企画から設計などの統括を担当」など、職務内容などの詳細を記載します。
      また、その中で自分がどのような成績を収めたかも重要なアピールポイントとなります。
➃【活かせる知識、経験、技術】
  • 事務職や技術職などは、特に実務に関わる重要となります。操作可能なアプリケーション、語学力などを記載します。
  • 【語学力】 検定や資格名を明記する
    • 英語であれば、英検・TOEIC・TOEFLなど、検定・資格名とそのスコアを記載します。
    • 検定・資格を取得していなくても、業務で使っていた場合には、「日常会話レベル」と記載し、アピールします。
  • 【コミュニケーション能力】 どの程度の能力なのかを具体的に記載する
    • コミュニケーション能力は、様々な業界や職種で共通するスキルです。
    • 「誰とでもすぐ仲良くなれる」「会議で意見を集約することが得意」など、採用担当者がイメージできるように、記載するとこが大事です。
  • 【パソコンスキル】 何をどの程度使えるかを明記する
    • 事務職はもちろん、IT・WEB系などでも注視されます。
    • アプリケーションごとに、使用できるレベルを記載することが望ましいです。
    • 応募先で使用すると思われるアプリケーションや関連するスキルについては、より詳細に記載する必要があります。
  • 【ビジネススキル】 第三者からの評価を記載すると◎
    • ビジネススキルは、社会人として役立つスキルを指し、「論理的思考力(ロジカルシンキング)」や「プレゼンテーション」、「対人スキル」といったものがあります。
    • 周囲の人からの評価などを振り返ってみて、考えてください。
  • 【ビジネスマナー】 採用する側が安心・納得できるように記載する
    • 採用担当者は、応募者が社会人経験が短ければ、ビジネスマナーが身についているかを面接で確認します。業務内容や研修などで身につけたマナーを具体的に記載することで、採用担当者に安心感を与えることができます。
➄【保有資格】
  • 応募職種に関わってくる資格や特技などを記載します。
  • 履歴書では記載できなかったことなど、補足する内容を記載します。
➅【自己PR】
  • 応募先の会社で、自分が持っている強みや経験(キャリア)・スキルをどのように活かして、貢献できるかアピールします。
  • 社会人経験が短ければ、意欲や姿勢などを記載します。
  • 自己PRは、以下の3項目に注意して整理すると、より鮮明に採用担当者に伝わります。
    • キャリアの棚卸しをする
    • 応募先のニーズを考える
    • 自分の強みを言語化する
      • 自己PRは、あなたの言葉でアピールすることが他社との差別化につながります。
        また、職歴欄などでは記載できない「応募への熱い思い」などの気持ちを採用担当者に伝えることができる項目でもあります。

3(無料)職務経歴書のフォーマットをダウンロードする

職務経歴書のフォーマットを用意しています。
無料でダウンロードいただけますので、作成時にお役立てください。
※手書用(PDF形式)とパソコン用(Excel形式)があります。

職務経歴書の種類について

職務経歴書には、「編年体式」・「逆編年体式」・「キャリア式」と呼ばれる書式があります。
  • 「編年体式」
    最も一般的な書式です。業務経験を時系列で記載し、同一の業務での習熟度を伝えるのに向いていると言われています。
  • 「逆編年体式」
    編年体式の「逆」の書式です。時系列を逆にして最新の経験から記載し、直近の業務をアピールしたい場合に効果的と言われています。
  • 「キャリア式」
    職務内容ごとに職務経歴をまとめた書式です。転職回数が多い方や複数の分野で経験を積んでこられた方が経験やスキルをアピールすることに向いていると言われています。