インタビュー「相手を思いやる心を育む」

保育士さんインタビュー

今回は、幼稚園教諭・保育士歴20年の経験豊富な保育士さんへインタビューを実施させてもらいました。
現在、勤務先の保育園では、クラスを持たずフリーで保育を行っておられます。
場の雰囲気を一瞬で明るくさせる性格で、初対面でもすぐに親しみを持つことができました。そんな「経験豊富で、弾けるような明るさ」をもたれている保育士さんに、保育士の仕事についてお聞きしました。
公園
☆ こんにちは。本日は、よろしくお願いします。
こんにちは。よろしくお願いします。
☆ では、保育士を目指されたきっかけを教えてください。
やはり一番の理由は、昔から子どものことが好きな性格だからだと思います。その性格は父親の子ども好きを引き継いでいると思います。また、母親からは、資格のある仕事に就きなさいというアドバイスもあり、両方を考慮したら、保育士か幼稚園教諭になりました。
☆ やはり子どもが大好きなんですね。では、子どもたちのどんなところがかわいく見えますか?
ありきたりですが、まっすぐで、素直なところが好きですね。そして、何をするにも一生懸命なのが、とてもかわいく見えます。また、こちらから、声をかけてあげたり、ちょっと手伝ってあげたりするだけでも、私に対する言葉使いや近寄り方などが違ってくるのも、かわいらしさのひとつだと感じています。
☆ しかし、子どもたちを預かることは、負担が大きいと思われますが、保育士のやりがいや魅力について教えてください。
確かに責任は大きい仕事ですが、その分やりがいや魅力がある仕事だと思います。子どもたちの成長を間近で実感した時は、とても達成感があります。
以前、暑い夏だったのですが、重い太鼓をもって、汗をいっぱいかきながらした鼓笛隊の練習は子どもたちにはとても大変だったと思います。最初は上手にできなくても、練習するたびに子どもたちはすごいスピードで上達していきます。それも保育士が頑張るほど、子どもたちはがむしゃらに頑張ってくれます。保育士がサポートし、子どもたちが成長する。そして、その成長が大きいほどに子どもたちと一緒に喜びを味わえることができます。本番が終わり、歓声と拍手があったとき、子どもたちはとてもうれしそうでした。そのうれしさを、子どもたちと一緒に味わうことができたことは今でも覚えています。
終わった後の最後のプレゼントは、子どもたちの満点スペシャルの笑みです。
子どもたちの笑顔を見るたびに仕事の疲労は飛んでいきますよ。
☆ 子どもたちは純粋で、保育士の一挙手一投足をよく見ていますね。
子どもたちの成長や、頑張った保育の成果がはっきりと表れ、それが保育士のやりがいや魅力に繋がっていく、そして、一緒に喜ぶ、保育士の醍醐味ですね。では、より良い「保育」を行うために、保育士として心掛けていることはありますか?
私は、保育の仕方に一貫した考えがあります。最近は、自己中心的な子どもが増えきていますが、「相手の立場に立って、常に相手の気持ちがわかる人、また相手の気持ちを考える人になってほしい」という考えに基づいて、保育士の仕事を行っています。昔に比べて難しくはなってきていますが、それが一番大事なことだと感じています。また、そのようになれるよう、長い目で子どもたちの成長を見届けるようにしています。
☆ では最後ですが、今後も保育士を続けていかれますか?
そうですね。やっぱり子どもが大好きなので、これからも一生、保育士として、「保育」に携わっていきたいと考えています。
すべり台
☆ 本日は、ご協力ありがとうございました。
ありがとうございました。
☆ 保育士として、職業意識を高くもっておられることが強く伝わってきました。また、それだけ子どもたちを大切に思っているということだと感じました。保育士として、ポリシーやコンセプトを持って働くことは素晴らしいことだと思います。
これからも、がんばっていただきたいと思います。応援しています。

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