施設内での対策は?

施設内での対策は?

施設内での食物アレルギー

一般に、保育所や幼稚園で預かる乳児・幼児は、児童よりも食物アレルギーの頻度が高いといわれて
います。

≪乳児≫
乳児
  • 保育所では、産休明けなど早期から預かる場合がある
  • 在籍する子どものアレルギーに関する診断結果が確定していないことがある
  • 保育所などにより対応が異なり、現場では混乱がある

≪幼児≫
幼児
  • 幼児食の食物除去の対応が細分化されてはいるが、わかりづらく誤食を誘発する
  • 子ども自身で自己管理ができないことによる誤食
  • 間違った指示や、正しい指導を受けていないことによる、過剰・不適切な食物除去

施設内で考えられる対応策

統一された対応のマニュアルなどはないのが現状ですが、在籍している食物アレルギーの子どもについての情報を共有し、緊急時の対応について情報を共有しておくことが重要です。

  • アナフィラキシー症状など緊急の際は、適切に対応できる体制をつくり、シュミレーションを行う。
  • 除去食を提供する場合は、施設内でルールを定め、手順などを明確化する。
  • 施設内はもとより、保護者との間や、医療現場、給食センターなどとも情報を共有する。
  • 食事中や後片付けなどの工程を見守るなど、手順誤りからの事故発生を防止する。
  • 過去に摂取したことのない食物は、施設内ではできる限り摂らせない。
緊急時対応法

* アナフィラキシーショックなどを起こした場合は、直ぐに救急車の手配を行う。

  • 安静にさせ、アレルギー発症のもととなった食物が口腔内にあるような場合は取り除く。
  • 口をすすぎ、気道を確保して仰向けで寝かせる。
    (血圧低下の可能性がある場合は、足元を15~30cm程高くする)
  • 移動する場合は、担架などを利用し、座った状態にはしないように気を付ける。
  • 落ち着いても、再び症状が出ることがあるので、必ず医療機関にかかるように手配する。
救急車
* 最新の情報、正しい知識を施設全体で共有していくことが重要です *