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初心者必見!これから目指すCADオペレーター

初心者の方に向けて、CADにまつわる基礎知識をまとめてみました。
これからCADオペレーターを目指す方はもちろん、CADに少しでも興味のある方は必見です!
是非参考にしてくださいね☆
CADで何ができるの?何が便利なの?
CADのソフトは分野別にどういう種類があるの?
CADのスキルを活かすフィールドと1日の流れが知りたい!?

Ⅰ CADで何ができるの? 何が便利なの?

CADとは?
「CAD」(キャド)とは、“Computer Aided Design”(コンピュータ支援設計)の略です。なお、「製図」の機能に着目して、“Computer Aided Drawing”とされる場合もあります。
具体的には、コンピュータを利用して各種の機械や建築物など、様々な製品の設計および製図を行うシステムのことをいいます。
設計や製図といえば、いわゆる“手描き”によって作業が行われているイメージが強い方も多いと思います。しかし、世界的な「コンピュータ化」の流れは、設計や製図の分野も例外ではありません。CADは、1960年代以降、航空機などの設計のために開発されたシステムがベースとなって、発展を遂げてきました。
現在では、自動車や船舶など大型の機械を始め、工作機械・電器製品など、あらゆる種類の工業製品の開発・製造や、家屋・ビルなど建築物の設計、服飾やデザイン関係の業界など、様々な分野で広く利用されています。
CADの特長 ~これは便利!~
CADには多くの特長がありますが、特に重要なものとして、次の5点が挙げられます。

(1)技能に関係なく正確な図面が描ける!

従来の手描き図面の場合、作業する人によって技能の差が大きく出ます。
例えば、300㎜の直線を引く場合で考えてみましょう。まず、「300㎜」といっても、手作業であれば、人によって微妙に長さに差が出てしまう可能性があります。また、線の太さも同様です。さらに、筆圧の強弱や手の震えなどによっても違いが生じてしまうことがあります。
このように、手描き図面の場合は、「誰が描くのか」によって、図面の結果に違いが生じてしまうという欠点があるわけです。
これに対して、CADを使用する場合、デジタル処理で作図されるため、上記のような違いは生じません。つまり、CADの基本的な使用方法さえ身に付ければ、その人の経験や手先の器用さなどには関係なく、誰が作業をしても、全く同じで、かつ正確な図面を描くことができるのです。
このように、設計や製図にかかわる職種は、CADが普及したことによって、一部の高度で専門的な教育や技能を身に付けた人だけではなく、一般の人にも広く開かれることになったと言えるでしょう。

(2)作図が速く変更も容易!

手描きの場合、一般的には構想が十分に固まってから図面の清書にとりかかります。従って、実際に作図を始めるまでには相当な時間を要することが通常です。
さらに、その後変更する必要が生じた場合、微細な修正であれば一部を消して描き直すことも可能ですが、大幅な変更となると、改めて最初から図面を描き直さなければならないこともあります。
一方、CADの場合は、アイデアの段階であっても、とりあえず作図を開始し、進行に応じて消去したり、また描き直したりといった作業を繰り返しながら、徐々に構想を固めていくといった方法をとることができます。また、大幅な変更があったとしても、画面上の操作で手早く、しかもきれいに修正することが可能です。
このように、CADを使用することで、作図作業のスピード化と効率化が飛躍的に改善されたことは間違いありません。

(3)データの保存や受け渡しなどが簡単!

手描きの場合は、当然ながら“紙”媒体の図面になります。よって、大量の図面をストックするために、保管スペースの問題が生じることは避けられません。
また、取引先や事務所間で図面の受け渡しを行うような場合も、持参や郵送といった方法になるため、効率面・安全面ともに相当な負担やリスクが発生します。
しかし、CADを使用することで、このような問題点が一気に解決されます。つまり、「電子データ」として扱えるため、基本的な安全対策は必要ですが、データはスリム化されると同時に、受け渡しの手間などが省け、業務全体が格段にスピードアップします。その結果、大幅な効率化に繋がるわけです。

(4)3D表現が容易にできる!

CADの画期的な特長のひとつとして、“3D”表現が容易になったことが挙げられます。
CADには、2D(2次元:平面)の図面に対応したものと、と3D(3次元:立体)の図面に対応したものとがあります。
特に、3Dでは、縦・横・奥行きの立体表現を行うことになるので、もしこれを手描きで作成する場合、構造が複雑になるほど非常に高度な技術力が要求されることになります。しかし、3D-CADを使用することによって、立体図面も非常に簡単に作成することができるのです。

(5)高いデザイン性も表現可能!

特に、建築物やインテリアなどの分野では、顧客へのプレゼンテーションなどの場面で、単なる図面とは別に、上記の3D技術などをベースにした、よりリアルで美しい表現が求められることが多くなっています。
例えば、レイトレーシング(※1)、スムーズシェーディング(※2)、アニメーション(※3)、テクスチャマッピング(※4)といった技法が駆使されています。
このような技法は、総称して「レンダリング」と言われますが、3D-CADソフトには、このようなレンダリング機能が搭載されていますので、実物に限りなく近い立体画像を作成することが可能となります。このような技法は、手描きでは非常に困難か、もしくは不可能なものであり、CADならではの高度な機能が発揮された表現方法と言えるでしょう。
※1: 立体像の見える部分と見えない部分を計算して表現する技術。例えば、建築物のガラス等の素材への映り込みや、透過等を描画する表現なども可能となる。
※2: 物体に当たる光の位置や強さ・特性・色味・物体の形状などを計算して、物体にできる影(シェード)をリアルに表現する技術。
※3: 3Dを動画で表現する技術。例えば、設計した住宅の中を歩いて見学する(ウォークスルー)といった表現なども可能となる。
※4: 木材・コンクリート・鋼材・石材等、素材の見え方を、よりリアルに表現する技術。

Ⅱ CADのソフトは分野別にどういう種類があるの?

CADソフトの種類と利用分野
上記Ⅰでご紹介したとおり、CADは非常に多くの分野で使用されています。それだけに、ソフトの方も使用される分野によって多様化しており、様々な種類のソフトが普及しています。
なお、CADソフトは、「汎用CAD」と「専用CAD」の大きく2つに分類することができます。
汎用CADとは、特定の分野に偏らず、あらゆる分野での使用を想定して、基本的な作図機能が搭載されているCADソフトをいいます。代表的なものとしては、「AutoCAD」(オートキャド)・「Jw_cad」(ジェイダブルキャド)などが使用されています。
これに対して、専用CADとは、基本的な作図機能に加えて、各業務分野に特化した機能が搭載されているCADソフトをいいます。代表的なものとしては、「CATIA」(キャティア)・「Vectorworks」(ベクターワークス)などが使用されています。
また、汎用CADの場合、利用目的によって機能を追加できる“カスタマイズ機能”が付いていることが多く、各分野に特化した機能を追加することで、専用CADのように使用することも可能です。
専用CADの種類には、機械系・建築系・土木系・電気系・その他があります。それぞれの特徴などについてまとめてみましょう。
種 類 特  徴 主な利用分野/業界 主なソフト(例)

機械系

機械設計・製図用に特化したCADソフト。専用CADソフトの中では最も大きな比率を占める。
機械図面に使用される図記号や部品データ等を自動生成する機能の他、加工用のデータを生成する機能などがある。最近では、2Dだけでなく、3Dも広く使用されるようになっている。
    • 輸送機器(自動車・船舶・航空機等)
    • 産業機械(工作機械・産業用ロボット・生産システム等)
    • 精密機器(光学機器・医療用機器・計測機器等)
    • CATIA
      (キャティア)
    •  
    • SoridWorks
      (ソリッドワークス)

建築系

建築設計・製図用に特化したCADソフト。機械系に次いで大きな比率を占めている。
建物の壁に用いる二重線や建具等を自動作図する機能の他、建築関係法規に基づく規制対応機能などが搭載されたソフトもあり、建築図面用の作図効率を大幅に向上させることができる。
    • ゼネコン(総合建設業)
    • 工務店
    • ハウスメーカー
    • ディベロッパー
    • 建築設計事務所
    • デザイン事務所
    • Vectorworks
      (ベクターワークス)
    •  
    • DRA-CAD
      (ドラキャド)

土木系

土木設計・製図用に特化したCADソフト。
道路や橋梁等、各種土木構造物の設計システムの他、測量用システム・コンクリート構造物用システム・造成設計用システムなどがある。
    • ゼネコン
    • 鉄道会社
    • 高速道路会社
    • 行政機関
    • 測量事務所
    • Vectorworks
      (ベクターワークス)
    •  
    • DRA-CAD
      (ドラキャド)

電気系

電気・電子関係の設計・製図用に特化したCADソフト。
単線結線図・配電盤設計図・屋内配線図・電子回路設計図などの作図に必要な機能が備わっている。
    • 家電
    • オーディオ・ビジュアル機器
    • IT機器
    • 電子部品
    • SoridWorks
      (ソリッドワークス)
    •  
    • Plus CAD
      (プラスキャド)

その他

様々な形状データを扱う各分野に特化したCADソフト。
例えば、アパレル業界での服飾デザインや型紙設計、化学分野の分子モデル作成、事業用不動産活用における施設管理、GIS(地理情報システム)による地図作成など、業種に応じて多種多様なCADソフトが使用されている。
    • アパレルメーカー
    • 服飾デザイン
    • 不動産管理
    • 環境関連システム
    • 行政機関
    • 研究機関(医学・化学・工学等)
    • 製薬メーカー
    • Alpha myu
      (アルファミュウ)
    •  
    • CREACOMPO
      (クレアコンポ)
    •  
    • Autodesk Map
      (オートデスクマップ)
◎ここでご紹介したソフトは、あくまでも一例です。この他にも色々なソフトが販売・提供されていますので、それぞれの目的等に応じて選択されることをお奨めします。

Ⅲ CADのスキルを活かすフィールドと1日の流れが知りたい!?

CADはどんな現場で利用されているの? ~スキルを活かすフィールド~
上記Ⅱでご説明したとおり、CADが利用されている分野は非常に幅広いわけですが、その中でも特にCADの需要が高い、製造業界(機械系CAD)および建築業界(建築系CAD)について、それぞれの現場でCADがどのように活用されているのか、もう少し具体的にご紹介しましょう。

(1)製造業界の現場(機械系CAD)

上記Ⅱの表にもあるとおり、CADは現在、ほぼすべての工業製品を製造する現場において使用されていると言っても過言ではありません。
例えば、自動車製造など、いわゆる「ものづくり」の現場では、新製品のコンセプトが決定すると、具体的なデザインや仕様の詳細を決める作業に入るわけですが、ここから早速CADの出番となります。そして、CAD図面やモデリング画像による検討・変更などを経て、新製品のデザインや仕様が最終的に決定されます。
さらに、新製品のデザイン・仕様が決定した後は、サプライヤー(供給業者)に対する部品類の発注や、電子回路の設計、生産ラインの設計、金型の設計・製造など、その製品によっても内容は異なりますが、実に様々な工程が必要となります。そして、それらのプロセスの中で、自社はもちろんのこと、供給業者(1次サプライヤー)や、さらにその下請業者(2次サプライヤー、3次サプライヤー、…)なども含めた、新製品プロジェクト全体にわたる各部門において、CADが大活躍するわけです。
このようなことからも、製造業にとってCADがいかに重要で必要不可欠な存在となっているか、ご想像いただけると思います。

(2)建築業界の現場(建築系CAD)

建築業界の場合、職種別に分類すると、設計部門(建築物の設計を担当する部門)と、施工部門(設計図に基づき建築工事を担当する部門)の2つに大別できます。そして、CADが頻繁に使用される現場といえば、やはり設計部門が中心となります。
設計部門においては、建築主の考えや要望のヒアリングに始まり、建築主に説明・提案するために必要な「基本設計」から、最終的に建築物を建設するための「実施設計」までが、段階を踏んで作成されます。そして、その各プロセスにおいて、CADが使用されているわけです。
また、施工部門においても、CADが使用される場合があります。例えば、設計部門が作成した設計図に基づいて、さらに施工のための詳細な図面である「施工図」が必要となることが一般的であるからです。
その他、営業部門などにおいても、顧客へのプレゼンテーション用の資料や、販売広告用のイラストなどを作成するために、CADが利用されています。
このように、建築業界においても、単に設計部門だけはなく、その他の部門も含めた業界全体において、CADが大活躍しているのです。
「CADオペレーター」の仕事について
今までは、CADの特徴や種類、CADが使用されている業界などについてご説明してきました。では次に、実際にCADを使って仕事をする人(CADオペレーター)についてご紹介しましょう。

(1)CADオペレーターとは?

「CADオペレーター」とは、文字どおり、「CADを使用して設計図その他の図面を作成する専門職」ということができます。
なお、実際にCADを扱う職業としては、CADオペレーターの他にも、機械や工業製品などを開発・設計するエンジニアや、建築物の設計を担う建築士、インテリアコーディネーターなどがあります。ただし、これらの専門家は、あくまでも専門知識や技能を駆使して開発・設計などの業務に当たることがメインであり、CADの技能自体はあくまでも付随的なものです。
これに対して、CADオペレーターは、設計技術者の指示に基づき、または指導のもと、図面データを作成することが主な業務となります。従って、CADオペレーターは、CADを使用して作図することができる知識や技能があれば、必ずしも設計に関する高度な専門知識は必要ありません。
ただし、パソコンやCADソフトに関する知識は豊富に持っておく方が望ましいと言えます。

(2)CADオペレーターの仕事

このように、CADオペレーターの仕事は、端的に言えば「設計者のアシスタント」ということができます。そして、CADオペレーターの需要は、今後ますます増加する傾向にあります。
「でも、設計者自身がCADを扱うのであれば、CADオペレーターの需要は減っていくのでは?」と心配する方もいるかもしれません。しかし、現実は異なります。
何故なら、多くの企業や組織において、“効率化”がますます必要とされているからです。
機械や建築の設計には、膨大な図面が必要とされますが、それらの大半は、数値条件などを設定すれば自動的に作成できる図面です。よって、このような比較的単純なものまで、すべてを設計者だけで作業するということでは、非常に効率が悪くなってしまうわけです。
このような理由から、作業的な部分はなるべくCADオペレーターを活用することで、設計者はより重要な“コア業務”に集中することができるため、業務の効率化に繋がります。
実は、設計の現場では、CADが導入される以前の、いわゆる“手描き”が行われていた時代から、優秀なアシスタントに図面の清書などを任せる場合が多かったのです。そして現代では、CADオペレーターがこのような役割を担っているわけです。

(3)資格とキャリアアップ

CADオペレーターの業務は、必ずしも資格を持っていなければできないというわけではありません。よって、実際の現場では、資格の有無よりも、やはり実務経験や能力が重視されることが多いようです。
ただし、実務経験が全くない、または非常に少ないといった場合では、資格を持っている方が有利となることが多いのは確かです。通常、資格があるということは、実務経験は別として、少なくともその資格に要求されるレベルの知識や技能は身に付けていると判断されるからです。
また、当人にとっても、資格を取得し、さらに上級の資格を目指すことで、能力アップを図ることができ、ひいてはCADオペレーターとしてのキャリアアップにも繋がります。
なお、CADオペレーターに関する資格には、「CAD利用技術者試験」・「CADトレース技能審査」・「建築CAD検定」など、様々なものがあります。詳しくは、「CADの資格と専門学校・通信講座の紹介」をご参照ください。
CADオペレーター“A子さん”のある1日
最後に、CADオペレーターの仕事について、実際の様子をイメージしていただきましょう。
A子さんは、夫と子供1人(3歳)の3人家族です。仕事と家庭の両立を考え、現在は派遣スタッフのCADオペレーターとして、建築設計事務所で働いています。
では、A子さんのある1日をご紹介しましょう。
いかがですか? あくまでも一例ではありますが、CADオペレーターの仕事の様子について、少しイメージしていただけたかと思います。
CADオペレーターは、様々な業界において人材の需要が多く、今後もますます必要とされる仕事です。
皆さんが希望を持ってCADオペレーターを目指されることをお勧めします!