シニア世代の健康維持/増進対策あれこれ

シニア世代の健康維持/増進対策あれこれ

現代のシニア層は昔に比べて若い!

若い頃から健康投資に余念がなく、時代ごとのブームの火付け役となってきた世代ですので、何らかの独自の健康法を持っておられる方も少なくはないと思います。

シニアにとって大切なことはバランスです。
ご自身の信じた健康法を妄信し過ぎず、俯瞰(ふかん)的にみて無理していないか、偏りが無いか、確認してみましょう。
シニアの健康維持に欠かせない下記の項目をチェック。
食
  • ゆっくり噛んで楽しく味わって食べている
    よく噛むことで内分泌が刺激されて免疫力アップ!唾液量も多くなり口内環境は向上
  • 豆類・玉子・魚(天然カツオだし等含む)・肉などのたんぱく源をまんべんなく摂っている
    筋肉だけでなく骨を強くするにもたんぱく質は欠かせません
  • 海藻やキノコ類はよく食卓に上る
    第二の脳ともいわれる腸内環境を整えましょう。善玉菌は水溶性の繊維質が大好物
  • お茶やコーヒー以外に白湯・常温ミネラルウォーターをこまめに飲んでいる
    嗜好品は利尿作用のあるものが多いため、渇きに鈍くなってくるシニア層にはそれと別にこまめなミネラルウォーター摂取(少量ずつでOK)の習慣が大切です
  • 歯科医には定期的に通っている
    唾液の分泌が減少してきますので、雑菌が繁殖しやすくなり、歯周病のリスクが増して口臭がきつくなったり、誤飲性肺炎のリスク増になるため、痛くなくともメンテナンスは必要です
睡眠
  • 朝の目覚めは良い方
    睡眠時に内分泌が活発になり、質の良い睡眠は免疫が上がります
  • いびきはかかない
    無呼吸症候群は自分だけでは気付かない人もいます。わからない方はご家族に尋ねてみましょう
  • お風呂は必ず湯船につかる
    湯船につかることで交感神経が抑えられて副交感神経が活発になり、身体の緊張がほぐれてリラックスするため、睡眠の質もぐんと上がります
    ※ただし、熱いと感じる湯加減に長時間浸かったり、首まで浸かることは身体に負担がかかるため、やりすぎに注意!
運動
  • 外出はよくする
    家から出て、太陽の光を浴びることは気分転換だけでなく、自律神経を整えるのに効果的です
  • 軽い運動は意識的におこなっている
    有酸素運動で身体の老廃物(疲労物質:乳酸)を分解・排出します
  • まだ自転車でどこでも行けると思える
    思えることが大切です。気力も充実で五感を使う運動は脳のトレーニングです
ワンランク上の健康維持に欠かせないこと
社会的孤立感からの脱却
8割のシニアは生きがいを感じているが、友人がいない人では4割にとどまる。近隣との付き合いをしていない人では6割にとどまる結果に⋯。
○生きがいを感じている人は約7割 60歳以上の高齢者が生きがいをどの程度感じているかについてみると「十分に感じている」人と「多少感じている」人の合計は約7割である。(図1-2-32)
図1-2-32 生きがいの程度
図1-3-7 近所づきあいの程度別/友人の有無別生きがいの有無
データ図: 平成22年版高齢社会白書 生きがいの低下
心の健康・充実(幸福感)≒人生の充実
いくら体が丈夫でも、いくらお金が潤沢であっても、人は「誰かの役に立ちたい」という根本的欲求が満たされていなければ、人生の幸福度が下がることが調査で分かっています。
心の充実に欠かせないことで最も重要なことは “人とのコミュニケーション”
人は本能的に敵か味方かを判断しています。より多くの人とつながることで、安心できる自分の居場所を広げ、信頼関係を少しずつ深堀していけば、より多くの心の充実を得られるでしょう。
それがコミュニケーションの根本です。
より多くの(信頼関係を深堀できる)コミュニティに所属することが幸福感アップにつながります。

図をご覧になって皆さんは当てはまるコミュニティをいくつお持ちでしょうか。
数だけでなく信頼関係の深さも大事です。
コミュニティが少なくても信頼関係が深ければ一定の充実感が得られます。
所属コミュニティが多くても信頼関係が築けていなければ満足のいく充実(幸福感)は得られません。
数と質のバランスがとても大切です。
シニア世代の輝きは若い世代の将来の希望につながります。
是非、「心の健康・充実(幸福感)≒人生の充実」を目指しながらいつまでも若々しいオトナの輝きを放ってください。