保育園について役立つ保育知識
保育所と保育園
施設名を「○○保育園」とする保育所が多いですが、法令上の名称は保育所であり、保育園という名称は法令では規定されていません。当HPでは、「保育園」で統一しています。
「保育園(所)」という名称は、国の基準をクリアし、市町村が設置する「認可」された施設に使用されます。「児童福祉法」では、「日々保護者の委託を受けて、「保育に欠ける」その乳児または幼児を保育することを目的とする施設」と規定されています。
「児童福祉施設最低基準」に、保育園の設備・保育士などの配置人数・保育時間などが定められており、「保育所保育指針」に基づき、子どもの最善の利益を尊重して保育が行われています。
「保育園(所)」という名称は、国の基準をクリアし、市町村が設置する「認可」された施設に使用されます。「児童福祉法」では、「日々保護者の委託を受けて、「保育に欠ける」その乳児または幼児を保育することを目的とする施設」と規定されています。
「児童福祉施設最低基準」に、保育園の設備・保育士などの配置人数・保育時間などが定められており、「保育所保育指針」に基づき、子どもの最善の利益を尊重して保育が行われています。
保育園と幼稚園
保育園と幼稚園は小学校入学前の子どもが通う施設ですが、保育園は児童福祉施設のため、0歳から入園できるのに対し、幼稚園は、満3歳からの入園が許可されている教育施設です。
そして、保育園は、親の代わりに子どもの保育をすることに重点がおかれていますが、幼稚園は、保育に加え、子どもの心身の発達を助けることに重点がおかれています。
また、保育園を管轄する行政機関は「厚生労働省」であり、幼稚園は「文部科学省」となります。しかし、同じような機能を持つ幼稚園と保育園を一元化してしまおうという動きもあります。
そのような経緯により、少子化や子育て支援の一環として、「長時間の保育」・「保育内容の教育的充実」・「親の就労と関係なく利用できる「幼保一元化の施設」として、2006年から「認定こども園」制度がスタートしました。
そして、保育園は、親の代わりに子どもの保育をすることに重点がおかれていますが、幼稚園は、保育に加え、子どもの心身の発達を助けることに重点がおかれています。
また、保育園を管轄する行政機関は「厚生労働省」であり、幼稚園は「文部科学省」となります。しかし、同じような機能を持つ幼稚園と保育園を一元化してしまおうという動きもあります。
そのような経緯により、少子化や子育て支援の一環として、「長時間の保育」・「保育内容の教育的充実」・「親の就労と関係なく利用できる「幼保一元化の施設」として、2006年から「認定こども園」制度がスタートしました。
認定こども園とは

施設の形態としては、幼保連携型・幼稚園型・保育所型・地方裁量型の4種類があります。
詳しくは、こちらをご覧下さい。
認可と認可外保育園
認可保育園は、「児童福祉法」に基づく児童福祉施設で、国が定めた設置基準をクリアして都道府県知事に認可された保育園です。保護者が自宅外で仕事していることや、病気などの理由で0歳~小学校就学前の子どもの保育ができない、 "保育に欠ける"場合に児童と認識され、子どもを預かって保育します。
それに対し、認可外保育園(無認可保育園ともいいます)は、認可保育園以外の施設をいい、企業内保育園やベビーホテルなどがこれにあたります。
認可保育園と認可外保育園の大きな違いの一つに、認可保育園の入園基準が"保育に欠ける"状態でなければならないのに対し、認可外保育園にはその入園基準がないということです。よって、認可保育園に入園できない子どもも、認可外保育園には入園できますので、保育施設として非常に重要な役割を担っている側面もあります。
また、認可保育園・認可外保育園以外に、認証保育園というのもあり、これは、東京都独自のもので、東京の特性に着目した独自の基準(詳しくはコチラ「東京都福祉保健局」)を定めています。
それに対し、認可外保育園(無認可保育園ともいいます)は、認可保育園以外の施設をいい、企業内保育園やベビーホテルなどがこれにあたります。
認可保育園と認可外保育園の大きな違いの一つに、認可保育園の入園基準が"保育に欠ける"状態でなければならないのに対し、認可外保育園にはその入園基準がないということです。よって、認可保育園に入園できない子どもも、認可外保育園には入園できますので、保育施設として非常に重要な役割を担っている側面もあります。
また、認可保育園・認可外保育園以外に、認証保育園というのもあり、これは、東京都独自のもので、東京の特性に着目した独自の基準(詳しくはコチラ「東京都福祉保健局」)を定めています。
「保育に欠ける」とは
保護者が、下記のいずれかの条件に該当し、保護者が児童を保育することができず、同居の親族も保育できない場合に"保育に欠ける"とされます。

- 昼間働いている(会社員、パート、自営業など)。
- 求職活動をしている。
- 病気やケガ、または心身に障害がある。
- 妊娠中、または出産後間がない。
- 介護、看護が必要な親族がいる。
- 災害復旧に当っている。
認可保育園・認可外保育園・幼稚園の違い
認可保育園 | 認可外保育園 | 幼稚園 | |
---|---|---|---|
国の基準を満たし、都道府県知事の許可を受けて市町村が設置 | 認可保育所以外の保育施設(企業内保育園やベビーホテルなど) | 幼稚園は学校教育法で定められた学校として扱われ、大学までの教育体系の一環として扱われている。 | |
管轄省庁 | 厚生労働省 | 厚生労働省 | 文部科学省 |
根拠法 | 児童福祉法 | 児童福祉法 | 学校教育法 |
内容 | 親の代わりに子どもを保育することに重点が置かれています。 | 設置者が任意に設定できるため、施設によってさまざまです。 | 幼児を保育し、適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することに重点が置かれています。 |
教育・保育内容 | 保育所保育指針 | 認可外保育施設指導監督基準 | 幼稚園教育要領 |
入園基準 | 保護者が「保育に欠ける」と判断された場合 | 保護者が「保育に欠ける」でなくても入園できる | 保護者が幼児教育を受けさせることを希望する場合 |
申込方法 | 保護者が市町村の窓口に申し込み、申込者が定員を上回る場合は、市町村が選考する。 | 各園にて申し込み | 各園にて申し込み |
入園できる年齢 | 0歳~小学校就学前乳児(1歳未満)と幼児(1歳から小学校就学前) | 0歳~小学校就学前乳児(1歳未満)と幼児(1歳から小学校就学前) | 満3歳~小学校就学前 |
教育・保育時間 | 1日8時間を原則7時頃~19頃までが一般的 | 規定なし | 1日4時間が標準9時頃~14時頃までが一般的 |
保育料 | 保護者の所得税・住民税によって計算されます。市町村が保護者の収入に応じて定めているため、その地域内のどの保育所に入所しても同じ金額となります。 | 設置者が任意に設定できるため、施設によってさまざまです。 | 設置者が任意に設定できるため、施設によってさまざまです。 |
保育・教育担当者 | 保育士登録者 | 資格は必要なし | 幼稚園教諭免許取得者 |
保育・教育担当者として必要な資格 | 国家資格である保育士資格 | 特になし | 都道府県の教育委員会が発行する幼稚園教諭免許 |
・保育園の求人情報は、「お仕事検索」からご覧いただけます。